茶あざ

薄い茶色の真っ平な色素斑(大きさは数mm~数cm程度)が頬など顔の部位にみられ、生後1歳くらいまでに発生すると言われていますが、思春期になってから現れるケースもあります。これは、表皮の部分にメラニン色素が多くなることで茶色(カフェオレ色)に見えるようになると言われています。放置のままでは自然に消えることはなく、斑の数は多くとも4個程度と言われ、多発している場合は神経線維腫症1型が疑われます。

悪性化することはないので放置でもかまいません。ただ多くの場合、見た目を気にして治療をするようになります。その場合、レーザー療法としてQスイッチ付きルビーレーザーなどを用いますが、1回ですべてが消えるわけではないので、何回か通院することになります。また、しばらくすると再発するということもあります。

赤あざ

先天的な毛細血管の異常が原因とされ、血管腫という名前がついていますが、血管異常なので奇形に分類されます。生後間もない時期から現れ、境界が明瞭な平坦で赤色の斑がみられますが、自然に消えるということはありません。発症しやすい部位は頭頚部です。放置が続くと色調が濃くなっていき、成人になる頃には赤あざの部分が盛り上がることがあります。

治療をする場合は、血色素を対象としたレーザー療法(色素レーザー)を行っていきます。これは対象部位に同レーザーを照射していくもので、早ければ早いほど皮膚の回復が早くなるとは言われますが、あまりにも小さな頃から同治療を開始となると、全身麻酔が必要となるなど負担を強いることにもなりかねませんので、ある程度成長するまではカバーメイクをしていき、それなりの年齢に達してからレーザー療法をしていくという方も少なくありません。