爪水虫(正式には爪白癬)は、白癬菌というカビの一種が爪に感染して起こる病気です。主に足の爪に発症しますが、手の爪に感染することもあります。感染した爪は白く濁ったり、黄色や茶色に変色したり、厚くなったりします。さらに、爪がもろくなるため、欠けたり割れたりすることが特徴的です。また、爪の下に角質がたまることで爪が浮き上がる場合もあります。
●感染経路とリスク
爪水虫は、公共の浴場やプール、ジムのシャワールームなど、湿気の多い環境で感染しやすくなります。また、足の爪が蒸れやすい靴を長時間履く習慣や、家族に爪水虫の患者がいる場合も感染リスクが高まります。高齢者や糖尿病、免疫力が低下している方は特に注意が必要です。
●治療と予防
治療は抗真菌薬を使用します。外用薬や飲み薬がありますが、爪の奥深くまで感染している場合は飲み薬が効果的です。治療期間は数か月から半年以上かかることもあります。予防のためには、足を清潔で乾燥した状態に保つこと、共用スペースでは裸足を避けることが重要です。
爪水虫は放置すると悪化するため、早めの診察と治療を心がけましょう。