巻き爪は、爪の両端が内側に巻き込むように湾曲し、皮膚に食い込む状態を指します。主に足の親指に発生しますが、他の指にも起こる可能性があります。痛みや腫れ、炎症を伴い、重症化すると化膿や肉芽腫(盛り上がった赤い肉の塊)ができることもあります。

●原因
巻き爪の原因には、複数の要因が関与します。不適切な爪の切り方(角を深く切りすぎるなど)、きつい靴やハイヒールによる圧迫、爪にかかる過剰な力(運動や歩行習慣)が主な原因です。また、遺伝的な要素や肥満、外傷、加齢による爪の変形、爪や皮膚の乾燥も巻き爪を引き起こす要因とされています。

●症状
初期段階では、爪が皮膚に当たって軽い違和感や痛みを感じる程度ですが、進行すると炎症や腫れが目立ちます。皮膚が傷つくことで細菌が感染し、膿がたまることもあります。

●治療と予防
軽症の場合は、適切な爪のケアやテーピング、矯正具の装着で改善します。重症化した場合は、外科的な治療が必要になることもあります。予防には、爪をまっすぐ切る、適切な靴を選ぶ、日頃から足の清潔を保つことが重要です。

巻き爪は日常生活に大きな支障をきたすことがあるため、早めにケアや治療を行うことが大切です。