たこもうおのめも物理的な刺激を慢性的に受け続けることで発生する非炎症性の角化症となります。うおのめについては、足底に発生することがほとんどですが、たこに関しては足底だけでなく、繰り返し物理的な刺激を受ける部位(足の甲やくるぶしにできる座りだこ、手の指にできるペンだこ など)でもみられるようになります。

どちらも物理的な刺激が繰り返されることで一部の角質層が肥厚化していくのですが、うおのめでは、その肥厚が真皮に向かっていき、その際に芯も形成されるようになります。この芯というのが、神経を圧迫するようになるので、発症部位が刺激を受けると圧痛が起きるようになります。このうおのめは、核とされる部分が魚や鶏の目によく似ていることから、うおのめや鶏眼と呼ばれるようになりました。発症の原因としては、サイズや幅の合わない靴を履いている、開帳足、歩行バランスが悪いといったことが挙げられます。

一方のたこは、表皮に向かって角質層の肥厚が進むタイプなので、痛みなどの自覚症状はみられません。ただ発症部位の感覚が鈍くなる、足底にできれば靴の中に何か挟まっている感じを受けるということはあります。発症の原因ですが、足に発生する場合は靴のサイズが合わない、歩行バランスがおかしい、足の骨の変形や異常がある等で起きるようになります。

治療に関してですが、うおのめもたこも、まず慢性的に物理的な刺激を受けないようにする環境を整えるようにします。具体的には、サイズの合った靴を履く、歩行バランスを正常にしていくといったことです。また肥厚化している角質層を除去していきます。この場合、肥厚化した角質層にスピール膏を貼付し、角質層を軟らかくしてからその部分を切除することが多いです。このほかにも、炭酸ガスレーザーや液体窒素を用いた凍結療法などによって切除することもあります。