しもやけ(凍瘡〈とうそう〉)は、寒冷な環境にさらされることで皮膚の血流が悪化し、炎症や腫れが生じる状態を指します。特に冬場の気温が低い時期に発症しやすく、手足の指、耳、鼻など末端部位に多く見られます。成人よりも血流調節が未熟な子どもや、高齢者に多いのが特徴です。

●症状
しもやけの初期症状として、患部が赤紫色に腫れ、かゆみや痛みを伴うことがあります。重症の場合、皮膚がひび割れたり、水疱ができることもあります。また、寒暖差が大きい環境では、血流が急激に変化し、症状が悪化する場合があります。症状は寒冷な環境が続くと長引きますが、暖かい環境に戻ると数週間で自然に治ることも多いです。

●原因
主な原因は、寒冷による血管の収縮と拡張の繰り返しで血流が滞ることです。また、長時間濡れた状態や締め付けの強い衣類・靴なども発症リスクを高めます。

●治療と予防
軽症の場合、患部を温めたり、血行を良くするマッサージが効果的です。重症の場合は医師による治療が必要で、血流改善のための内服薬や外用薬が処方されます。予防には、防寒具の着用、濡れた手足の早急な乾燥、締め付けの少ない靴や手袋の使用が有効です。

しもやけは日常生活で大きな不快感を引き起こすため、早めの対策が重要です。