おむつをしている部分が赤くただれてしまっている状態がおむつかぶれです。原因は、尿や便が付着しているおむつを長時間当てていることで起きると言われています。尿や便には消化酵素が含まれているのですが、この刺激によって皮膚に炎症が起きると言われています。発症間もない頃は、おむつを当てている部分に発赤がみられる程度ですが、ひどい状態になると皮膚がただれ、血がにじむこともあります。

治療をする場合ですが、常におしり周りを清潔にし、おむつはこまめに替えるようにしてください。おしりを洗浄した後は水分をタオルなどしっかり拭きとって速やかに乾燥させます。症状が軽度であれば、これを繰り返すことで症状が治まるようになります。症状が強く出ている場合は医療機関を受診します。治療が必要な場合は、亜鉛華単軟膏による薬物療法となりますが、同軟膏では治りにくいということであれば、低用量のステロイド外用薬を使用します。

それでも改善傾向がみられないという場合は、おむつかぶれに皮膚のカンジダ感染症の可能性があります。同感染症であれば、ステロイド外用薬は症状を悪化させることになるので、1週間程度で効果がなければ、速やかに再受診されるようにしてください。