薄い茶色の真っ平な色素斑(大きさは数mm~数cm程度)が頬など顔の部位にみられ、生後1歳くらいまでに発生すると言われていますが、思春期になってから現れるケースもあります。これは、表皮の部分にメラニン色素が多くなることで茶色(カフェオレ色)に見えるようになると言われています。放置のままでは自然に消えることはなく、斑の数は多くとも4個程度と言われ、多発している場合は神経線維腫症1型が疑われます。

悪性化することはないので放置でもかまいません。ただ多くの場合、見た目を気にして治療をするようになります。その場合、レーザー療法としてQスイッチ付きルビーレーザーなどを用いますが、1回ですべてが消えるわけではないので、何回か通院することになります。また、しばらくすると再発するということもあります。

しらみ症は、寄生虫のしらみが頭皮や体毛、衣類に寄生し、吸血することでかゆみや皮膚炎を引き起こす疾患です。主に頭しらみ、体しらみ、毛しらみの3種類が存在し、それぞれ感染部位や感染経路が異なります。頭しらみは主に子どもに多く、体しらみや毛しらみは集団生活や衛生環境が悪い状況で発生しやすい傾向があります。